プレミアを振り返る①〜ベンゲルは若手を待つ〜

早々と全てのタイトルを失ったアーセナルについて、今日は書こー。

アーセナルのサッカーは楽しい。パスを細かくつなぐのが美学だし、なによりアンリの技術は他では見れない。チーム自体もフレンドリーだし、ベンゲル監督は若手の育成面ではナンバーワンだ。
だが今年がよくなかった原因はパスにこだわりすぎたことだ。パスをつなぎ狭い所に通すことに重きを置いて、シュートに行こうとしない。セスクがあれだけフルに出ながら無得点というのはその象徴だ。
アンリ、ファンベルシーが怪我したこともありFWの弱さも露呈した。アデバイヨルはまだまだシュートの練習にかかるべきで決定力がない。とにかくまずは、選択肢でシュートを一番に持ってくるぐらいの意識改革にかかる必要がある。
怪我の多さは確かにでかいが、チェルもユナイテッドもそれは同じだ。もう一つ上位と違う点はスタートの弱さである。今年はパスにこだわるサッカーをしながら圧倒的に試合を支配しても、点が取れなくて逆に取られるシーンを何度も見た。こういった試合を続けると疲れも溜まる。(見ている側はおもしろいけど)改善するには確実なペナルティーエリアからのシュートにこだわらず、ミドルロングを打っていくべきだと思う。


結局今年もアンリなしでは無理なのか、という疑問を拭い去れなかった。パスの美学がアーセナルらしさだが、それをもう少し放棄しないと来年も4位ぐらいじゃないかな。


イングランド代表・childchickenでした。