WALL

そのドアを開けることすら許されないみたいだ
周りは一帯が壁で 隔離された人が数多く
壁を潰す術も知らず ただ答えを探していた
しばらく答えが出ないまま
与えられた食い物に手をやる日々さ


いつしか敷かれたレールの上を走っている
弱い生き物の人間は上のものに抵抗もできない
別のレールも走りたかったけど
この部屋も悪くないな と思えた日もあった
だって食事があったのだから


でもなんとかレールを逸らしたかった
この壁をぶち壊したかった 他にやりたいことがあった
右に倣え右の生活に疲れていたのだ
閉ざされた部屋の中で何ができるのだろう
飲み物を花にやって考えてた


抜け出せなかった それでも良かったのかな
意味も分からず ただこなしていくことが
こんなにも造り上げてしまうとは
悲しいことなのか 素晴らしいことなのか


逆らえなかった もう後戻りできない
レールの上で 今や車掌もいない電車が走っている
意味も答えもなくなってしまったね
悲しいことなのか 素晴らしいことなのか