矛盾と思惑

矛盾と嘘は誰もが抱えているのだろう。無論自分もそうだろうし。
ところが、はたから見れば誰もが矛盾だろうと思う客観的な問題も当人からすれば意外に正当であったりする。当人からちゃんと聞かない限り、それが矛盾だなんて言い切れないわけではあるが。
それでも些細なすれ違いや価値観の違いで怒りに近い感情をおぼえる。話し合いや追及することを望めば修正されたことかもしれないが、仕事という忙しさにかまける間にそれすら疎かになるという。文字がダイレクトに気持ちを伝えるという時代に、思い違いや矛盾への強い思い込みによって、独りよがりで自分勝手な怒りや苦しみに包まれてしまうのか。しかも時間は怒りや悲しみだけになってしまった脳みその中で、その怒哀を増幅させていく。
でも結局真実を見抜くためには、表情と行動がないと難しい。文字はその程度のもんだ。