2.流れ星

ふっと消えていくのに追いかけなかった
何もしなかったんじゃなくて何もできなかったんだ
誰もいない放課後の学校
屋上で見た景色はセピア色をしてた
実はそばに来ていたのに過去のつっかかりが気になった
あの時外に飛び出す勇気すらなかった
何よりも大事なことだって気づけなかった


「もう涙を流さないためにここにいる」
その一言の理由でよかったんだね
簡単なことだけど難しすぎる


もう手遅れなんだろうけど気づかないふりをしてる
何も出来なかった?
じゃなくて 優しくなかっただけだ
それすらできないくらい冷たかったんだ
なんで追っかけなかったんだって繰り返す


離れすぎた 時間と共に
今出来ることは精一杯もがき苦しみ
もう一度追いかけることだけだ
心は何も変わっていない
もう気づいているよ